まとめ

要介護者と介護者に寄り添うケア製品・システムを手がける企業

介護職・ヘルパー8 months ago

身体介護が必要な方へのケア業務で悩みを抱えている人も多いことでしょう。生活する上で欠かせない食事や入浴、排泄などの介助は、日々必要とされる支援です。要介護者にとっても介護者にとっても、安全かつ快適な介護サポートを実現できるのが理想的といえます。

そこで本記事では、身体介護支援のなかでも特に悩みの種となりがちな口腔ケアや見守り、排泄サポートなどの製品/システムに関する開発・製造・販売を行う企業に注目。要介護者と介護者の双方に寄り添う便利なアイテムをご紹介します。

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ファイン株式会社

歯ブラシの専門メーカーを前身とするファイン株式会社。現在は、歯ブラシの製造・販売をはじめ、歯磨剤、臨床用洗剤などの製造・販売を手がけています。また、歯ブラシやデザインの受託のほか、生分解性樹脂の製造を展開するなど、広域な活動を行う企業です。

歯ブラシ製品に関しては、ベビー・キッズ向けから大人向け、さらに介護向けとさまざまなタイプのものを開発しています。その中に、口腔ケアに携わる介護士さんの悩みにも寄り添う便利なアイテムがあります。こちらでは、介護用アイテムとして販売されている「吸ty(キューティ)」という吸引歯ブラシに注目してみました。

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▲画像提供:ファイン株式会社


吸引タイプの歯ブラシ「吸ty」シリーズ

通常の口腔ケアでは歯ブラシのほかに、綿棒やガーゼ、小さなスポンジなどを使用して行うケースもよく見られます。しかし、奥歯のケアは特に難しく、口腔ケアを行っている最中に要介護者に指を噛まれるといった事故もあるようです。歯磨きは毎日のルーティーンでもあるため、介護者にとって危険を伴う作業になってしまっては十分なケアを行えない可能性があります。
そんな悩みに寄り添って誕生したのが同社の「吸ty」シリーズ。要介護者にも介護者にとっても快適で安全な吸引歯ブラシです。

同製品は、歯ブラシのヘッドが2cm以下とコンパクトな作りがポイント。ブラシ部の先端からハンドル部を通り、吸引器に繋げられたチューブから口の中の汚れを吸い取る仕組みになっています。そのため、要介護者が細菌を含んだ水を誤嚥することもなく、安全に隅々までケアを行うことが可能です。
また、パワフルな吸引力も特徴の一つ。吸い口を放射線状に加工し、歯ブラシの高さにもこだわった結果、独自のダイレクト吸引方式を実現しました。これまでにない吸引力で汚れを掻き出すため、歯ブラシを持つ手に力が入ることもありません。鉛筆を持つような理想の握り方でもちょうどよい力加減の口腔ケアを実践できるでしょう。

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▲画像提供:ファイン株式会社


介護の現場では、唾液と一緒に気管支や肺に細菌が入り肺炎を発症してしまう高齢者が多くみられるようです。口腔ケアには、このような誤嚥性肺炎を予防する目的のほか、口腔内のトラブルを回避したり、口腔リハビリとして口腔機能の向上による認知症の予防につなげられたりなど、さまざまな効果が期待できます。まずは、毎日の歯磨きを負担なく続けられるように、吸引歯ブラシの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

■詳細情報
ファイン株式会社
「吸ty」シリーズ

三昌商事株式会社

三昌商事株式会社は、1916年に創業された歴史ある企業です。創業当初は自動車業界や情報通信業界向けに電子・機械部品などの販売に従事。その後、2013年に介護業界向けに見守りシステムの開発・販売をスタートさせました。新たな転機を迎えた同社は、介護現場の一助となる見守りシステム「CareBird(ケアバード)」のリリースを実現。2016年12月からサービスが開始され、さらなる良質なサービス提供に取り組んでいます。

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▲画像提供:三昌商事株式会社


人手不足問題が深刻化する介護業界では今後、人の手の代わりとなるAI製品が欠かせない時代がやってくるでしょう。センサーによる見守りシステムを導入することで、施設全体の負担軽減を叶えるだけでなく、人手不足解消にもつながります。同社の見守りシステムは、多くの利用者さまと介護スタッフの一助となることでしょう。

利用者の介護を見守るシステム「CareBird(ケアバード)」

同製品の特徴は、寝ている人の体動(脈拍・呼吸)を測定できる非接触バイタルセンサーが用いられていることです。センサーをマットレスの下に設置するだけで入居者さま一人ひとりの生活リズムを把握することができます。睡眠中や臥床時のバイタル測定だけでなく、起床や離床時に音で知らせてくれる機能も完備。バイタルに異常が見られたときはすぐに指定先のパソコンやスタッフの携帯電話に通知されるため、即時対応が可能です。

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▲画像提供:三昌商事株式会社


また、データはクラウドシステムに保管されるため、長期間のバイタル記録を確認しながら入居者さまの体調の変化にいち早く気づくことができます。さらに、睡眠中に左右どちら側を向いて眠っているのかもセンサーで感知されるため、床ずれの予防介護にも有用です。
センサーは、24GHzのマイクロ波を搭載。金属板・セメント・水以外は透過する耐久性に優れた仕様となっています。施設導入を検討する前にまずは試してみたいという方には、無料体験がおすすめです。ぜひご検討ください。

■詳細情報
三昌商事株式会社
CareBird(ケアバード)

株式会社aba

株式会社abaは、介護現場で必要なときに必要なケアを届けられるよう支援に取り組む企業です。主にテクノロジーによるシステムの実装を手がけ、現場に寄り添った製品開発に日々注力しています。

介護者の負担を減らしたいという思いから同社を設立。施設での排泄介護の現場体験をきっかけに、排泄ケアシステムの開発がスタートしました。2019年に、要介護者と介護者の負担軽減を図れる第1世代の「Helppad(ヘルプパッド)」が誕生。現在はさらなる改良を重ね、2023年秋に第2世代となる「Helppad 2(ヘルプパッド2)」の製品化を実現させています。

「におい」で尿と便を検知する排泄ケアシステム「Helppad 2」

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▲画像提供:株式会社aba


同製品は、介護施設や在宅介護者向けに開発された排泄ケアをサポートするものです。身体介護業務のなかで「三大介護」に入る排泄ケア。食事・入浴と同様に重要性の高いケアの一つになります。

自力でトイレに行くことができない場合に欠かせないおむつ交換ですが、排泄にすぐ気づく場合もあれば、ほかの業務に手を取られて遅れてしまうこともあります。気づく時間が長引くほど不快感が増すだけでなく、皮膚炎や褥瘡などを生じてしまうケースもあるようです。また、おむつから尿や便が漏れるとさらに業務量が増えて、人手がいくらあっても足りない状況にもなりかねません。排泄するタイミングは一人ひとり違うため、常に気を配ったり、おむつの中を確認したりすることも難しいでしょう。

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▲画像提供:株式会社aba


そんな懸念点に寄り添って誕生したのが同製品の排泄ケアシステムです。「おむつを開けずに中がみたい」という現場の声を受け開発されました。最大の特長は、センサーが「におい」を検知し、AI技術で尿と便を識別することです。機器はベッドの上に設置されるため、身体への負担も少なく快適に過ごせます。
排泄ケアシステムの導入により業務効率化を図れることで、介護スタッフの人手不足解消に貢献できます。

■詳細情報
株式会社aba
「Helppad 2」

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