まとめ

子どもの笑顔につながる支援活動や製品開発を行う法人・企業

正看護師病院保育園8 months ago

多くの子どもたちのために、医療・保育の現場ではさまざまな支援活動が行われています。人と人が支え合う支援の輪によるサポートはもちろん、日々進化するAIやIoTといったテクノロジーを使ったサポートもこれからの時代には必要となってくることでしょう。

そこで本記事では、難病と闘う患者家族のための施設を運営するNPO法人、赤ちゃんの午睡を見守るカメラを開発・販売する企業、乳幼児期のアタッチメント形成の普及に取り組む協会に目を向けてみました。子どもたちの笑顔と健やかな成長につながる活動や取り組みに、ぜひ触れてみてください。

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特定非営利活動法人 スマイルオブキッズ

スマイルオブキッズは、2003年3月に「難病と闘う子どもたちとご家族」のために設立されたNPO法人です。病気や障がいのある子どもたちとその家族を対象とした支援活動を行っています。

未来を夢見る子どもたちが希望をもてるように、困難な状況にあるご家族をサポートできるように、前を向いて歩めるような環境改善に取り組んでいるのが特徴です。病気や障がいのある子どもたちとそのご家族が豊かな毎日を過ごせるよう、支援の輪を広げ続けています。

患者と家族のための滞在施設「リラのいえ」

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▲画像提供:認定NPO法人スマイルオブキッズ


ボランティアの方々の協力を得て、24時間365日体制で管理・運営されているリラのいえ。こども医療センターに入院する患者の家族向けに提供されている宿泊施設です。

滞在部屋として個室を11室用意。施設内には共用キッチンが備わっており、長期滞在時にも自炊生活が可能です。洗濯室や食堂、Wi-Fi設備なども整っているほか、台所用品や電気製品なども完備。また、消耗品や食品の寄付が多くあり、自由に使うことができます。そのため、遠方にお住まいの方もいつでも新しい生活をスタートできます。

難病の治療は長期入院するケースも多く、自宅から遠い医療機関で入院生活を送らなければならない場合もあります。小さな子どもは特に、家族と離れることで心に不安を抱えてしまうことも少なくありません。もちろん、家族の方々も愛しい我が子のそばで療養生活を支えたいという思いも強いでしょう。
その双方の気持ちに寄り添って開設されたのが同宿泊施設です。すぐそばで見守られている安心感により子どもたちは治療に専念でき、患者家族は生活の場所と精神的な拠り所を得ることができます。

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▲画像提供:認定NPO法人スマイルオブキッズ


患児家族の支援を行う保育事業「きょうだい児保育」

入院期間が長くなると、きょうだいとの暮らしにも影響が及びます。こども医療センターの病室に患者のきょうだい児を連れて行くことはできないため、預け先に悩む方も多いようです。きょうだい児は寂しさや不安など複雑な気持ちを抱えていることが多く、心のケアも必要となります。
そんな家族のために開設されたのが、きょうだい児保育施設です。横浜市より認可外保育施設として認証を受けており、安心・安全な環境で楽しく過ごすことができます。

場所は、「リラのいえ」内に設けられた保育室です。生後3ヶ月以上(それ以下でも応相談可)の月齢から、お試し保育なしで預けることが可能。入院・通院生活が急にスタートしても困ることがないように、保育室が開設されています。

こども医療センターと施設との距離は、徒歩5分ほどと近いのも魅力ポイント。第二の我が家のようにいつでも安心して利用できる施設として、多くの患者家族の支えとなっています。

同法人が日々尽力していることは、より良い療養環境の実現です。保育業務に携わる保育士さんにも役立つ内容となっていますので、ぜひ活動を覗いてみてください。

■詳細情報
特定非営利活動法人 スマイルオブキッズ

EMC Healthcare株式会社

ヘルスケアに関わる人々の生活を豊かにすることを目指しているEMC Healthcare株式会社。AIやIoT、データ分析、センサーといった先端技術を駆使したテクノロジー分野と、人の持つ力を融合させたシステムの開発・サービス提供に取り組んでいます。

同社ではこれまでに、ハードウェアからソフトウェアに加えて、分析アルゴリズムまでの一貫した技術アセットを活用し、医療・介護向けのウェアラブル体動センサーやヘッドマウント型の視線分析型視野計などを開発してきました。デバイスからAIアルゴリズム・ソフトウェアまで一元化できるシステムの開発・サービス提供に注力しています。

本記事でご紹介するのは、保育現場向けに開発された「ベビモニ」というAIカメラ型の見守りシステムです。子どもたちの午睡をチェックできる機能を備えており、保育施設で働くスタッフの心強い味方となることでしょう。

カメラ型午睡見守りシステム「ベビモニ」

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▲画像提供:EMC Healthcare株式会社


保育施設では、乳幼児が突然亡くなってしまうSIDS(乳幼児突然死症候群)や窒息事故の予防として、呼吸チェックやうつ伏せ寝の防止を常に行っています。しかし、保育施設では、保育スタッフが余裕を持って見守れるほど配置がなされていなかったり、記録業務などに追われてしまっていたりするのが現状です。これ以上悲しい事態を引き起こしてしまわないためにも、保育スタッフの業務支援対策が必要とされています。

その対策の一つとして同社開発のもと誕生したのが、カメラ型の午睡見守りシステム「ベビモニ」。AIカメラで見守るという、保育スタッフにも子どもにもやさしい製品です。

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▲画像提供:EMC Healthcare株式会社


同製品は、カメラをお昼寝する部屋の天井に設置するだけ、という非常にシンプルな仕様となっています。子ども自身には何も身につける必要はなく、1台のカメラで最大10人の子どもたちを見守ることが可能です。カメラが30秒以上子どもの顔を続けて認識できなくなった場合に、うつぶせを判定してアラートでお知らせします。また、寝ていた場所から大きく移動してしまった場合にもアラートが発動。多様な状況に対応できるため、うつぶせ寝の予防や思わぬ窒息のリスク回避にもつながります。

また、カメラ操作や午睡チェックの記録管理などはアプリ上で簡単に行えるのも特徴の一つ。5分ごとに行う記録業務は自動化されているため、これまでの記録作業の時間を子どもたちの見守りに充てることができます。二重の対策を講じることで、より高い安全性を実現できるでしょう。監査に対応した記録表も出力でき、運営体制面においても安心です。

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▲画像提供:EMC Healthcare株式会社


■詳細情報
EMC Healthcare株式会社
ベビモニ

一般社団法人 日本アタッチメント育児協会

日本アタッチメント育児協会では、アタッチメント形成の重要性を発信し、「親教育」の担い手養成に取り組んでいます。今の子育て、次世代の子育てにつながるように、さまざまな講習を通じて学べる場を提供。育児セラピストやベビーマッサージインストラクター、アタッチメント・発達支援アドバイザー、食育インストラクターなど数多くの講座を開設し、多くの人々にアタッチメントの重要性を発信しています。

子育てに重要なアタッチメント形成

乳幼児期の親子のスキンシップは、その先の子どもの成長に大きく影響を及ぼすと言われています。アタッチメント形成には、子どもが不安を感じたときに抱きしめたり、声をかけたり、話を聞いたりといった親の行動が重要です。子ども時代に「安心感を得る」という体験をすることは、親子関係だけでなく、対人関係にも良い影響を与えます。
アタッチメント形成には、ポジティブな気持ちで行う養育が欠かせません。そこで、同法人では、乳児期、幼児期に親と子がスキンシップを上手く取れるようにサポートする担い手の育成に努めています。

「アタッチメントベビーマッサージインストラクター養成講座」

同講座は、保育士や看護師を養成する大学にも取り入れられています。カリキュラムは、発達心理学をはじめとした大学の単位に認定されているもので構成。「レクチャー(講義)」と「ワークショップ(実践ワーク)」を通して学びます。

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▲画像提供:一般社団法人 日本アタッチメント育児協会


レクチャーでは、1970年代にフランスの産科医の活動により欧米へと広がったベビーマッサージの誕生から、全般的な知識や発達心理学の専門知識など幅広く学習することが可能です。ワークショップでは、ペアワークやグループワークで実践的に理解することを体験。実際に受講生同士でオイルマッサージを行ったり、ベビーマッサージ教室の模擬実演に参加したりなど、広く深く学べる内容となっています。

「アタッチメント発達支援アドバイザー養成講座」

子どもの個性は十人十色です。一人ひとり個性も能力も違います。乳幼児期にはなかなか気づかない発達障害ですが、すぐに診断されずにグレーゾーンという枠に区分されることもあるでしょう。診断基準を満たしていなくても、早期療養を視野に入れて子どものサポートに取り組む道もあります。

同講座は、いつも子どもたちの様子を見守っている保育士向けやベビーマッサージ講師向けに提供しているものです。多くの子どもたちと関わる時間が多い保育士は特に、園児たちの発達が気になるケースもあるでしょう。しかし、保護者にどのように伝えたらいいのか悩む際に、知識を身につけておくことで対応しやすくなります。

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▲画像提供:一般社団法人 日本アタッチメント育児協会


講座で学ぶことは、発達障がいや発達支援に関する基礎知識をはじめ、発達障がいの子どもたちの特徴や接し方、関わり方などについてです。知識とスキルを習得することで、保護者へ適切な指導を行えるようになります。また、保育の現場だけでなく、看護・療育の現場でも発達支援アドバイザーの存在は大きな支えとなることでしょう。

■詳細情報
一般社団法人 日本アタッチメント育児協会

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