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退職願の書き方|退職届や辞表との違いとともに解説します!

a year ago

退職を検討している方の中には、退職願の書き方が分からないという方もいるでしょう。また、退職届や辞表との違いを知らない、一度出してしまったら撤回はできないのか気になる、という方も少なくないのではないでしょうか。

ここでは、今の会社を退職する人に向けて、退職願の書き方や、退職届・辞表との違い、退職願に関係するQ&Aについて紹介していきます。

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退職願とは

退職願とは、企業や組織などと結んだ労働契約の解除のために、社員が企業に提出する書類のことです。退職をしたいときに必ず作成しなければいけないものではなく、口頭で退職の意向を伝える場合もあります。
就業規則の記載事項によって退職願の作成の必要性が変わりますが、上司に提出することで退職の意思が強いことを伝えることができます。

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退職願の書き方~理由別の例文~

退職願の文章例を示します。自己都合と会社都合の例に加えて、退職届の例文の3パターンを紹介するので、ご自身の状況にあわせて活用してください。

構成としては、冒頭→文の導入→退職日→文末→届け出年月日→所属部署・氏名→宛名の順番です。

退職願の書き方例1~自己都合で退職する場合~

「退職願
                                                                      私儀
この度、一身上の都合により、勝手ながら◯◯◯◯年◯◯月◯◯日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。

◯◯◯◯年◯◯月◯◯日
                                                                  ◯◯部◯◯課
                                                                ◯◯◯◯(氏名)
株式会社◯◯◯◯
代表取締役社長 ◯◯◯◯殿
                                                                           」

退職願の書き方例2~会社都合で退職する場合~

「退職願
                                                                      私儀
この度、退職勧奨により、勝手ながら◯◯◯◯年◯◯月◯◯日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。

◯◯◯◯年◯◯月◯◯日
                                                                  ◯◯部◯◯課
                                                                ◯◯◯◯(氏名)
株式会社◯◯◯◯
代表取締役社長 ◯◯◯◯殿
                                                                           」

退職届の書き方例3~自己都合で退職する場合~~

退職届の場合は下記のように、文頭・文末部分が変更になります。
「退職届
                                                                      私儀
この度は一身上の都合により、勝手ながら◯◯◯◯年◯◯月◯◯日をもって退職いたします。

◯◯◯◯年◯◯月◯◯日
                                                                  ◯◯部◯◯課
                                                                ◯◯◯◯(氏名)
株式会社◯◯◯◯
代表取締役社長 ◯◯◯◯殿
                                                                           」

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退職願の書き方の順序

ここでは、退職願の書き方について、順を追って説明します。

冒頭

始めに縦書きで「退職願」と書きます。退職届や辞表のときも同様です。

文の導入

導入文として、冒頭の左下、本文の一行目に「私儀」もしくは「私事」と記載します。
私儀という言葉は辞表だけでなく、就任挨拶などの正式な場で自分自身について話をするときに使います。

退職理由・退職の日付

自己都合により退職する場合は「一身上の都合により、」と記載します。
会社都合により退職に至った場合は、「退職勧奨により」や「業績不振により○○部が閉鎖のため」など、退職理由を記載します。

また、退職の日付については、退職願の場合であれば自分が希望する日付を記載します。
会社の就業規則など、規定があればそれに従って記入しましょう。

文末は退職願か退職届かで変える

文末の書き方については、退職願であれば「退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。」と、退職を願い出る表現になります。
一方、退職届は、退職の日付が決まったあとに出すものなので「〜退職いたします。」という断定表現になります。

届出年月日

文末の左に書く届出年月日ですが、こちらは退職願を出す当日の日付を記載します。
西暦で書くか、和暦で書くかはどちらでも問題ありませんが、退職の日付の書き方と統一しましょう。

所属していた部署・氏名

部署や氏名は届出年月日の左下に記載します。部署の名前を正式名称で記入し、自分の名前の下に捺印が必要なことを忘れないようにしましょう。
公式な書類のため、捺印はシャチハタよりも印鑑を使うほうが適しています。

宛名

宛名には組織の正式名称と、組織の最高執行責任者の名前と役職を、自分の名前よりも上の位置に書きます。
代表取締役などが一般的であり、敬称は「殿」や「様」を使います。

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退職願・退職届・辞表の違い

退職願・退職届・辞表は、それぞれ組織との雇用契約を解消するために用いるものですが、厳密には使用する場面が異なります。以下で、どの書類を選ぶのが適切なのか見ていきましょう。

退職願

退職願は上司に退職の旨を願い出るための書類です。

提出のタイミングは就業規則に則る必要がありますが、退職希望日の1カ月〜2カ月前に提出するのが一般的です。退職の意思を固めたあとに退職希望日を記載し、上司に退職を希望する旨を伝えたあとに手渡しします。

基本的には、ほかの社員の目につかない会議室などで直属の上司に手渡すものですが、会社で提出方法に規定があればそちらに従うようにしましょう。

退職届

退職届は退職が確定したあとに提出するものです。基本的な作成方法は退職願とほとんど同じですが、フォーマットや提出先などは会社によって規定がある場合もあります。
退職願を上司に渡したあとに、退職届の提出方法について確認しておくとスムーズでしょう。

また、退職願や退職届を提出する際は、原則として撤回はできないという認識をもっておく必要があります。状況によっては、人事責任者からの承認が下りる前であれば、撤回できることもあります。
ただし、撤回の申し出によりトラブルに繋がったり、撤回できたとしても、その後に別の部署に配属されたり、周囲からの評価が変わってしまったりする可能性もあるので安易な気持ちで提出するのはNGです。しっかりと退職の意思を固めたうえで、書類を渡しましょう。

辞表

辞表は務めている役職を辞めるために届け出る書類です。
退職願や退職届は一般的な会社員が使うもので、辞表は役員や公務員の方のように雇用関係にない方が使うものです。

社長や役員などに手渡した時点で効力が発揮されるもので、基本的には退職届と同様に撤回などはできないと考えておきましょう。

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退職願の書き方に関するQ&A

最後に退職願に関連するQ&Aを紹介します。
ここでは、手書きかパソコンでもよいのかどうか、封筒が必要かどうかについてご説明します。

退職願は手書きがよい?

退職願は手書きが一般的ではありますが、職場によってはパソコンによる作成も可能です。
職場の規定や慣習から判断しましょう。

手書きで記入するときは、黒のボールペンや万年筆を使います。
消えるボールペンや鉛筆などはあとで読めなくなってしまう可能性があるため避けましょう。

退職願に封筒は必要?入れる向きは?

退職願は基本的に手渡しとなるため封筒は必須ではありませんが、封筒を使用する場合は白で無地のものを選びましょう。そのなかでも、外は白で内側に紫の紙がある二重封筒(白封筒)であれば、退職のような正式な書類に適しています。
封筒に入れる際は退職願を3つ折にして、退職願の右上の部分が封筒の後ろ側にくるように入れましょう。

封筒は表に縦書きで退職願、裏面の左下に所属している部署と自分の名前を記載します。

手渡しするのが基本ですが、体調やケガなどが原因で出社できない場合は電話などで了承を得てから郵送することも可能です。了承を得ずに郵送してしまうと失礼にあたるため、注意しましょう。

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退職願の書き方に関するまとめ

退職願の書き方や退職届、辞表との違い、Q&Aについて説明しました。

  • 退職願は一般の社員が雇用主に退職を願い出るための書類
  • 一度提出すると原則として退職の撤回が難しいと認識しておく
  • 退職届は退職願のあとに提出するものであり、辞表は役員や公務員が使うもの

退職後も良好な人間関係を保てるように、退職願を提出する場合は適切な方法を把握しておきましょう。

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