職種・資格情報
介護福祉士とケアマネジャーの仕事とは?資格や給料の違いを紹介

「介護福祉士とケアマネジャーは、どのような職種なのかよく分からない」という方もいるでしょう。介護福祉士は、介護業務を中心に行う職種であるのに対して、ケアマネジャーは、主にケアプランの作成や関係機関との調整などを行うのが特徴です。この記事では、介護福祉士とケアマネジャーの仕事内容について紹介します。資格や給料など、介護福祉士とケアマネジャーの違いについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
介護福祉士・ケアマネジャーの仕事とは?
介護の現場で活躍する代表的な職種が、介護福祉士とケアマネジャーです。この2つの職種は、主な仕事内容や役割などが異なります。
厚生労働省「ページ4:介護福祉士の概要について」によると、介護福祉士とは、身体上・精神上の障がいにより、日常生活を営むのに支障がある方に対して、心身の状況に応じた介護を行う職種のことです。
介護福祉士は、介護サービス利用者に対して身体介護を行ったり、利用者本人や介護者に対して、介護に関する指導を行ったりする役割を担っています。
一方、job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「介護支援専門員/ケアマネジャー」によると、ケアマネジャー(介護支援専門員)とは、介護を必要とする方に対して個々のニーズに応じた介護サービスを提供するために、アセスメント(課題分析)やケアプラン(介護サービス計画書)の作成などを行う職種のことです。
また、ケアマネジャーは、利用者の状況把握(モニタリング)やサービス担当者会議の開催、ケアプランの見直しなどの業務も行います。
つまり、介護の現場では、ケアマネジャーが作成・修正したケアプランに沿って、介護福祉士が介護ケアを行うのが基本の仕組みとなります。
参考:厚生労働省「ページ4:介護福祉士の概要について」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「介護支援専門員/ケアマネジャー」
介護福祉士とケアマネジャーの違い:資格の取得方法
介護福祉士とケアマネジャーは、仕事内容や役割以外にも、複数の違いがあります。そのうちの一つは、資格の取得方法です。
厚生労働省「ページ4:介護福祉士の概要について」によると、介護福祉士の資格を取得する方法は、主に以下の3つとなります。
- 3年以上の介護業務に関する実務経験、および都道府県知事が指定する介護福祉士実務者研修などにおける必要な知識・技能の修得を経た後に、国家試験に合格する
- 都道府県知事が指定する介護福祉士養成施設において、必要な知識・技能を修得した後に、国家試験に合格する
- 文部科学大臣および厚生労働大臣が指定する福祉系高校において必要な知識・技能を修得した後に、国家試験に合格する
介護福祉士資格の取得方法には、養成施設での修業や研修の受講、国家試験への合格など、条件が異なるルートが複数あるのが特徴です。なお、未経験から介護福祉士の資格取得を目指す場合、資格取得までには2~3年程度かかるケースが一般的でしょう。
一方、job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「介護支援専門員/ケアマネジャー」によると、ケアマネジャーの資格は、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、実務研修を受けることで取得が可能です。なお、介護支援専門員実務研修受講試験を受けるには、以下のような要件を満たす必要があります。
- 福祉・保健・医療に関する指定された法定資格に基づく対人援助業務の経験が一定期間(5年以上かつ従事した日数が900日以上)あること
- 特定の福祉施設・介護施設・障害者支援での相談援助業務の経験が一定期間(5年以上かつ従事した日数が900日以上)あること
ケアマネジャーの資格を取得するうえでは、特定の国家資格の取得や、相談援助に関する実務経験などが必須となるのが特徴です。そのため、ケアマネジャーの資格を取得するには、介護福祉士資格を取得するより長い年数がかかるでしょう。
参考:厚生労働省「ページ4:介護福祉士の概要について」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「介護支援専門員/ケアマネジャー」
介護福祉士とケアマネジャーの違い:試験の難易度
介護福祉士とケアマネジャーは、資格を取得するための試験の難易度にも違いがあります。
厚生労働省「介護福祉士国家試験の受験者・合格者・合格率の推移」によると、過去3年(2023~2025年度)に実施された介護福祉士国家試験の合格率は、以下のとおりです。
| 実施回(実施年度) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第36回(2023年度) | 7万4595人 | 6万1747人 | 82.8% |
| 第37回(2024年度) | 7万5387人 | 5万8992人 | 78.3% |
| 第38回(2025年度) | 7万8469人 | 5万4987人 | 70.1% |
参考:厚生労働省「介護福祉士国家試験の受験者・合格者・合格率の推移」
過去3年間における介護福祉士国家試験の合格率は、7~8割の間で推移しています。よって、介護福祉士国家試験は、過去問題などを活用して入念に試験対策を行えば、十分に合格が狙える難易度であるといえるでしょう。
一方、厚生労働省「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」によると、過去3年(2023~2025年度)に実施された介護支援専門員実務研修受講試験の合格率は、以下のようになっています。
| 実施回(実施年度) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第26回(2023年度) | 5万6494人 | 1万1844人 | 21.0% |
| 第27回(2024年度) | 5万3699人 | 1万7228人 | 32.1% |
| 第28回(2025年度) | 5万601人 | 1万2961人 | 25.6% |
参考:厚生労働省「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」
介護支援専門員実務研修受講試験の合格率は、2~3割程度が平均となっており、資格試験のなかでも比較的難易度が高い試験の一つであるといえます。そのため、介護支援専門員実務研修受講試験に合格するには、過去問を活用した問題の分析や苦手分野の克服などの対策が必須となるでしょう。
参考:厚生労働省「第38回介護福祉士国家試験合格発表について」
厚生労働省「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」
介護福祉士とケアマネジャーの違い:給料事情
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護施設で働く介護福祉士とケアマネジャーの平均給与額は、以下のとおりです。
- 介護福祉士:35万50円
- 介護支援専門員(ケアマネジャー):38万8080円
2024年の調査では、介護福祉士とケアマネジャーの平均給与額には、4万円ほどの差がある結果となっています。
ケアマネジャーは介護福祉士と比べると、携わる業務の範囲が広いため、給料がより高く設定されているケースが多いようです。また、ケアマネジャーは、介護福祉士の上位資格にあたるため、役職手当や資格手当などの金額も高くなりやすい傾向にあります。
参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」
介護福祉士とケアマネジャーの違い:向いている人
介護福祉士とケアマネジャーは主に携わる業務が異なるため、向いている人の特徴にも違いがあると考えられます。
たとえば、介護福祉士の場合、向いている人の特徴には、体力に自信があることやコミュニケーションをとるのが好きなことなどが挙げられるでしょう。また、介護福祉士は介護業務をとおして直接的な支援を行う職種であるため、相手の気持ちを汲み取るのが得意な人や、気配りができる人なども、介護福祉士に向いているといえます。
一方、ケアマネジャーに向いている人の特徴は、計画的に物事を進められることや情報処理能力が高いことなどです。ケアマネジャーには、ケアプランの作成や利用者のモニタリング、ほかの職種との情報共有など、多くの業務を同時に効率良く行う力が求められます。そのため、タスクに優先順位をつけ、計画的に業務に取り組める人や、多くの情報を分かりやすくまとめるスキルがある人などは、ケアマネジャーとしての業務をスムーズに行えるでしょう。
介護福祉士とケアマネジャーは資格や仕事内容が異なる
- 介護福祉士は介護業務、ケアマネジャーはケアプランの作成などを中心に行う
- ケアマネジャーは介護福祉士の上位資格にあたる
- 介護福祉士やケアマネジャーになるには、それぞれの資格の取得が必要
- ケアマネジャーの給料は、介護福祉士より高い傾向にある
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