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医療事務は男性も活躍できる!需要の理由や向いている人を解説
7 days ago

「医療事務は男性も活躍できるの?」と疑問に思う人もいるでしょう。医療事務は女性の多い職種ですが、仕事に就くのに性別制限はなく、特に大病院では男性も多く活躍しています。この記事では、医療事務の仕事内容や男性の需要がある理由、年収を紹介しています。医療事務に向いている男性の特徴にも触れていますので、ぜひご覧ください。
男性は医療事務の仕事に就ける?
医療事務は女性の多い職業ですが、性別に制限があるわけではなく、男性も医療事務の仕事に就けます。
なかには女性の医療事務しかいない医療機関もありますが、大病院や大学病院には男性の医療事務も比較的多くいる傾向があるようです。医療事務は性別に関係なく活躍できる職種といえるでしょう。
医療事務の仕事内容
医療事務の仕事内容は男女共通です。改めて、医療事務の仕事内容についてみていきましょう。
受付業務
医療事務は、医療機関の受付で病院の顔として受付業務を行います。具体的には、来院した方から診察券や保険証を預かったり、初診の方には問診表を渡したりする来院時受付や電話対応、診察が終わった方の会計などが仕事です。
大病院では受付と会計の窓口が分かれており、さらに入院と外来で窓口が異なることもあります。クリニックの医療事務と異なり、それぞれの窓口に医療事務が分散して仕事を行うことが多いようです。
レセプト作成
レセプト作成は、医療事務にとって代表的な業務の一つとなっています。
医療機関は診療費を患者に請求するだけでなく、レセプト(診療報酬請求明細書)を作成して、残りの診療費を支払基金に請求することで収入を得る仕組みです。レセプトは毎月月初めに前月の診療分を提出しなければならないため、月末にかけて医療事務はその月のレセプト作成を進めていきます。
医療処置や診療報酬に関する知識が必要となるうえ、ときにはレセプトの内容を医師に確認することもあるため、医療事務の実力が発揮される専門業務です。
男性の医療事務に需要がある理由
医療事務は女性が多い中、なぜ男性の医療事務の需要も高いのでしょうか。理由をまとめました。
力仕事を任せやすい
医療事務は時々、重い物品や大量の書類を運ばなければならないこともあります。男性は女性よりも比較的筋力のある人が多いため、女性よりも力仕事を任せやすいといったケースがあるようです。
また、医療事務は医師や看護師よりも先に患者と接することになるため、身体が不自由な患者が来院したとき、医療事務が身体を支えて介助する機会もあります。そのようなときにも男性が活躍する場合が多いようです。
クレーム抑止につながる
ときには、理不尽なクレームを言う人もいます。そこで、受付に男性の医療事務がいると、クレーム抑止になったり、話がまとまったりしやすい傾向にあるようです。
クレームを言う人の中には、大声で怒鳴りこちらの話を全く聞かない人も。そのようなときに男性が対応することで、相手がトーンダウンしたり、スムーズに話が進んだりすることも期待できます。
長期的に勤続してもらいやすい
女性は結婚や出産により職場を離れるケースがみられます。一方、男性はライフイベントを理由に休職・離職する人が女性より比較的少なく、長く勤務することを病院側から期待されていることもあります。長期的な勤務をアピールすることで、リーダー職や役職を任されるケースもあるでしょう。
夜間当直を任せやすい
特に大きな病院では夜間休日を問わず、救急患者が搬送されるため、医師や看護師だけでなく、医療事務も夜間当直を求められるケースも珍しくありません。夜間の出勤・勤務は体力的な負担が大きく、防犯上の理由からも、女性より男性に任されることが多いようです。
男性の医療事務の年収
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「医療事務」によると、令和5年賃金構造基本統計調査の結果に基づく医療事務の平均賃金(年収)は、478万3000円でした。役職や当直を任されている男性の医療事務であれば、平均より高い年収の人も多いかもしれません。
医療事務が年収を上げるには、「同じ職場に長く勤務することで昇給する」「資格を取得して資格手当をもらう」「当直勤務を増やす」「役職に就く」などの方法があります。男性の医療事務もこれらの方法を実践することで、さらなる年収アップを見込めるでしょう。
参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「医療事務」
男性の医療事務のメリット
男性の医療事務には、「大病院に就職しやすい」「年齢に関係なく仕事を続けやすい」といったメリットがあるでしょう。
男性の医療事務は、クリニックや小規模な病院よりも、大きな病院からの需要が高いことが多いようです。大病院は小規模病院よりも給与水準が高く、福利厚生も整っている傾向にあるため、安定して働ける職場に就職しやすいでしょう。
また、医療事務の仕事は、受付対応を行ったり、レセプト作成のためにデスクワークを行ったりと、体力的な消耗が少ない仕事が多くなっています。毎日長時間にわたって力仕事があるというケースはあまりないため、年齢に関係なく、長年にわたって仕事を続けやすいメリットもあります。
男性の医療事務のデメリット
男性の医療事務のデメリットは、「職場に馴染みづらい」と感じる可能性があることです。
前述のとおり、医療事務は女性の多い職種のため、男性が入職したら同じ部署に男性が自分一人だけというケースも珍しくありません。肩身の狭さを感じたり、対異性ならではの関わり方の難しさを感じることもあるでしょう。
医療事務に向いている男性の特徴
ここまで、男性の医療事務の需要や、メリット・デメリットについて触れてきました。では、どのような男性が医療事務に向いているのでしょうか。
コミュニケーション能力のある人
医療事務には、コミュニケーション能力のある人が向いています。医療事務は、患者や医療従事者と接する機会が多いため、円滑にコミュニケーションを取ることが必要です。患者に対しては、笑顔で親切に対応することが求められます。
また、医療機関では女性のスタッフが多い職種や部署があります。男性と接する機会が少ないこともあるため、異性とも円滑にコミュニケーションが取れる人が向いているでしょう。
頼られるのが好きな人
頼られるのが好きな男性は、医療事務に向いています。
前述のとおり、男性の医療事務は力仕事やクレーム対応、当直などを頼まれることも。そのようなときに仕事を頼まれても、快く仕事を引き受けられる人は、同僚からの信頼も得やすく、楽しく働けるでしょう。
将来的に役職に就きたい人
将来的に役職に就きたい男性も、医療事務として働くのがおすすめです。
前述のとおり、男性の医療事務は、ライフイベントにより休職・退職する人が女性に比べて少なく、継続的に長く勤めていると昇進しやすいこともあります。医療機関によっては、最初から事務長候補として男性の医療事務を採用し、経験の浅いうちから事務長の補助業務にも就いてもらうケースもあるようです。
男性の医療事務も多くの医療機関で活躍している
- 男性も医療事務として活躍しており、大病院や大学病院に多い
- 男性の医療事務は力仕事やクレーム抑止を頼まれることがあり、需要が高い
- 医療事務に向いている男性は、コミュニケーション能力があり頼られるのが好きな人