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外来看護師の役割とは?仕事内容や向いている人の特徴を紹介

正看護師25 days ago

「外来看護師の役割とは?」と思っている方もいるでしょう。外来看護師の役割は、医師の診察補助や注射・点滴などの医療処置、健康指導などを行うことです。この記事では、外来看護師の役割や仕事内容、働くメリット・デメリットについて紹介しています。病棟看護師との違いや、外来看護師に向いている人・求められる能力にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。

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外来とは?

外来とは、入院できる機能を持たない診療施設のことで、患者は自宅や入居中の施設から外来に通って、診療・検査などを受けます。

外来は、入院病棟がある病院に併設されているケースと、外来のみを有する診療所として運営されているケースがあり、入院病棟と同様に診療科により分かれています。持病や治療後で定期的な通院が必要な方や、体調の異変を感じている方、ケガをした方など幅広い年齢・疾患の方の診療にあたる点が特徴です。

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外来看護師の役割・仕事内容

外来看護師の役割は、外来に来た患者が診察や検査をスムーズに受けられるよう、医師と患者をサポートすることです。外来には1日に多くの患者が訪れ、多い場合では1日200名以上訪れることも。外来看護師は患者一人ひとりに的確にアセスメントを行い、早くかつ丁寧に業務を進めることが大切です。ここからは外来看護師の詳細な仕事内容を紹介します。

問診・受付

問診とは、外来に来た患者に現在の病状や健康状態、服薬中の薬などを確認することです。初診患者には問診表を書いてもらい、問診表を見ながら病状や希望する処置について確認することもあります。問診の内容は、診察前に看護師から医師へ伝えられ、診療をスムーズに行うために役立てられます。

また、診療所で働く外来看護師の場合、受付を兼務することもあるようです。患者来院時の手続きや会計業務を行います。

医師の診療補助

外来看護師の代表的な仕事は、医師の診察補助です。患者を診察室へ呼び出したり、診察室の中に常駐して医師の診察補助を行ったりします。具体的には、診療器具や処置に必要な薬剤・衛生用品を医師に手渡す業務や、注射の準備・片付けなどです。診察内で病状や検査・治療について医師から説明があった場合は、患者が理解できるよう説明を補足することもあります。

検査実施・補助

外来では、レントゲン撮影や胃カメラなどの検査が行われることもあり、看護師は医師や診療放射線技師について検査実施の補助を行います。胃カメラなど時間がかかる検査であれば医師の補助として検査室に入り、器具出しなどを行うこともあるようです。バイタル測定や採血検査の際は看護師単独で実施します。

手術準備・補助・片付け

医療機関によっては、外来で日帰り手術を行っていることもあります。アクセサリーや時計は外しているか、朝食もしくは昼食を食べてきていないかなど、手術前に患者が手術を受けられる状態かチェックするのも看護師の仕事です。

医師が執刀する前に術野を確保・消毒する業務も任されることもあり、執刀中は横に立って器具出しや消毒・洗浄処置を行います。手術後は手術器具の片付けや、患者の容態観察を行います。

注射・点滴・創傷処理などの医療処置

医師の指示で患者へ注射や点滴が必要となった場合、看護師が処置を行います。また、消毒や包帯巻きなどの簡易的な創傷処理は、看護師のみで行うこともあるようです。

健康指導

診療を終えた患者に対し、看護師は治療方針の説明や薬の服薬方法の指導などを行います。生活習慣に関するアドバイスを行うこともあり、医師の指示どおりに健康管理ができるよう指導するのも看護師の仕事です。中には、「医師に聞けなかったことがある」という患者もいるでしょう。そのようなときは看護師が改めて相談や質問に対応します。

処置室などの清掃

待合室や診療室、処置室など部署内の清掃を看護師が行うこともあります。特に、診療所では職員が少ないため、看護師が清掃など看護業務以外の仕事を行うことも多いようです。

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外来看護師と病棟看護師の違い

外来看護師は前述のとおり、問診や診察の補助、生活指導などを行って外来に来る患者の看護を行います。患者と接する時間が限られているため、短い時間で正確なアセスメントを行ったり、迅速な判断を下したりするスキルが求められるのが特徴です。

一方、病棟看護師は医師の診療の補助に加えて、入浴や食事、排泄の介助など患者の療養上の世話や、酸素吸入器・人工心肺などの医療機器の管理なども行います。患者は数日間、長くて1ヶ月近く入院するため、外来に比べて患者と関わる時間が長いことが特徴です。また、病棟では24時間体制で患者へ看護を行う必要があるため、夜勤もあります。

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外来看護師として働くメリット

ここでは、外来看護師として働くメリットについて紹介します。

夜勤がない

外来は一般的に日勤のみのため、病棟看護師のように夜勤がありません。そのため、体力的負担が少なく、ワークライフバランスを大切にしながら働ける点が外来看護師のメリットのひとつです。ただし、救急外来では夜勤・遅番を求められるケースがあるでしょう。

固定休で年末年始なども休みが取れる

外来は土曜午後と日祝など休みが決まっていることが多く、外出や旅行の予定が立てやすいのが特徴です。年末年始やゴールデンウイーク、お盆なども休みとなることがほとんどのため、家族や友人とも休みのタイミングが合いやすいでしょう。

身体に負担がかかる業務が少ない

外来では療養上の世話の業務がほとんどありません。入浴介助やベッド移乗など、身体に負担がかかる業務がほぼないため、腰痛持ちや体力に自信がない方も安心して勤務できるメリットがあります。

アセスメントスキルが磨ける

外来看護師は、毎日多くの患者と接することになります。問診をとったり、患者の様子を見たりすることで、患者の症状や健康状態、生活の様子をつかめるようになり、素早くアセスメントするスキルが磨けます。

アセスメントを行おうとすると、医師に希望を言いにくいという患者や、症状をうまく言葉で表現できないという患者もいるでしょう。そのため、単なるアセスメントスキルではなく、患者に寄り添い、希望や心配ごとをくみ取る能力も身につけられます。

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外来看護師として働くデメリット

外来看護師として働くにはデメリットもあります。どのようなデメリットがあるのか理解しておきましょう。

病棟看護師より給与は低い

外来看護師は日勤のみで働くケースがほとんどであるため、夜勤に入らない分、夜勤手当が貰えず、病棟看護師より給与は低くなりがちです。また、病院の外来であれば、一般的な診療所より診察の終了時間が早く、定時までに片づけ・清掃などの仕事も終わることが多いため、残業手当がつく日も少ないでしょう。

ただし、内視鏡検査や透析、化学療法など特殊な知識が求められる外来では、給与の相場が高いこともあるようです。

スキルアップしづらい

外来看護師は問診・診察補助・採血や点滴というように、行う業務がある程度決まっていることが多いでしょう。急変対応もあまりないため、決まった業務のスキルは上がっていくことが期待できますが、看護師として総合的なスキルアップは狙いにくい環境といえます。

クレーム対応をすることがある

外来看護師として働いていると、患者やその家族からクレームを受けるケースもあるでしょう。長い待ち時間やスタッフの対応への不満などを言われて、苦痛に感じてしまうこともあるかもしれません。

経験が浅い場合はハードルが高い可能性がある

外来看護師として働く看護師は、「病棟で経験を積み、ある程度1人前となった看護師が勤務している」という考え方が一般的です。アセスメントやスピード感のある処置などは経験を積んだ看護師でなければ難しく、そもそも外来看護師の求人では要件として経験年数を問われることも珍しくありません。

外来は次々に患者の診察・処置を行って全体の業務が進んでいくため、病棟のように業務と並行して教育係の看護師がじっくり指導する体制をとるのは難しいでしょう。そのため、経験年数の浅い看護師の場合、スピード感のある環境で学ぶ必要があり大変だと感じることもあるかもしれません。

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外来看護師に向いている人・求められる能力は?

ここでは、外来看護師に向いている人や求められる能力について紹介します。外来看護師に興味のある方は参考にしてみてください。

テキパキ仕事をこなすのが好きな人

外来は、複数の患者に対して同時進行的に、問診や診察補助、採血などの業務を進めていきます。仕事においてスピード感が求められるため、テキパキ仕事をこなすのが好きな人は向いています。1日に多くの患者と関わるため、仕事に対する達成感も得やすいでしょう。一方で、患者とじっくり向き合いたい方にとっては、理想的な職場ではないかもしれません。

コミュニケーション能力がある人

外来看護師は、短い時間で患者とコミュニケーションをとり、アセスメントを行う必要があります。そのため、患者の気持ちに寄り添いながら必要な情報を聞き出すコミュニケーション能力が求められます。

また、診察時間内はスタッフもバタバタとしがちなため、患者だけでなく、医師や同僚に対しても「報連相」を踏まえたコミュニケーションができる人が活躍できるでしょう。

ワークライフバランスを大切にしたい人

前述のとおり、外来は基本的に夜勤がなく、日祝や年末年始も休みです。そのため、ワークライフバランスを大切にしたい人は、外来看護師に向いているでしょう。子育て中の方や家族の介護を任されている方などにもおすすめです。

診療科に特化した知識・スキルがある人

専門領域の知識・スキルがある方も、外来看護師として活躍できるでしょう。外来の中には、内視鏡外来や透析外来、疾患別では糖尿病外来、小児疾患外来など、医療機関により「専門外来」が設けられていることがあります。

病棟勤務では医療処置以外の療養上の世話も多く求められますが、専門的な知識やスキルを持っている方が外来で働くことで、専門的な業務に集中できるでしょう。認定看護師・専門看護師の資格を持っている方や、消化器内視鏡技師、透析技術認定士などの専門的な資格を持っている方は、専門外来での勤務を考えるのもおすすめです。

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外来看護師の役割は問診や診療補助などを行うこと

  • 外来看護師は病院の外来や無床診療所で働く看護師のこと
  • 外来看護師の役割は外来診療がスムーズに行われるよう医師や患者をサポートすること
  • 外来看護師として働くとアセスメントスキルが磨けるうえ身体の負担となる業務が少ない
  • 外来看護師はテキパキ仕事をこなすのが好きな人に向いている

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